大船渡市派遣レポート 第3回 (建設課勤務) 小金澤 昇
平成23年10月1日から12月27日までの3ヶ月間、岩手県大船渡市へ災害派遣業務を行ってきま した。
業務は、津波による浸水区域のガレキ撤去現場での監督業務でした。
担当をした末崎地区の状況は、住宅地の被災家屋上屋の撤去がほぼ完了し、建物基礎、浄化槽、 便槽等の撤去を残す状況でしが、12月末には、数件の住宅を残し、宅面の整地、宅地以外の雑草 で隠れてしまっているガレキを残すまでに撤去されました。
ガレキの撤去率(撤去面積/被災面積)は、市全体で10月に86%であったものが12月には92% と着実に撤去が進んでいます。
ガレキの仮置き場は、コンクリート、金属(鉄骨等の大きなもの)、木材(丸太等の大きなもの)、その 他の混廃と重機により分別できる範囲の大きく4つに分け搬入されています。
12月にはガレキの搬入量が少なくなり、その他の混廃を更に木片、合板類、紙類、プラスチック類、 衣類、畳、布団、ビニール類、漁具(網、ロープ)、金属、その他に選別する場所を2カ所に増やし、2 次選別場へ搬出をしています。
仮置き場から全部搬出し終わるのには、早くても2年から3年かかりそうです。
担当地区 末崎町 大田団地
平成23年10月12日撮影
平成23年11月1日撮影
平成23年12月21日撮影
西
北
東
南
西
北
東
南
西
北
東
南
西
*大船渡市の街の様子 大船渡駅東側
平成23年12月25日撮影
大船渡駅南側
12月には、浸水区域での仮設店舗などの開店が目立つようになり、少しずつですが街に明かりが 増え復興に向け進んでいるのを感じました。
また、大船渡駅周辺では、満潮時に冠水し通行止めとなっていた道路を砕石にて嵩上げし、冠水 による通行止め区間が減り、津波で流された信号機が多数復旧しました。
10月14日には、日本最大級の客船『飛鳥Ⅱ』が今年2回目の入港をしました。
飛鳥Ⅱは朝7時頃に入港し、18時頃に網走に向け出港していきました。末崎地区にある碁石海岸 にも多数のお客さんが訪れていました。
西
北
東
西
大船渡駅
駅舎撤去済み
太平洋セメント
南
大船渡駅(駅舎撤去済み)
北
東
西
南
ホテル福富
(宿泊先)(赤い屋根しか見えません)
太平洋セメント
(赤白の煙突)大船渡屋台村
大船渡夢商店街
大船渡屋台村
クリスマスツリー
大船渡夢商店街
大船渡夢商店街
10月14日入港の『飛鳥Ⅱ』
門之浜港の倒壊した堤防と巨石による仮堤防 海上ガレキ撤去の作業船
*3ヶ月の派遣を終えて
10月からの3ヶ月間、大船渡市で災害復旧の仕事に携わり、ガレキが片付き遠くまで見渡せるよう になっている光景などを目の当りにし、改めて震災の大きさ、自然の脅威を実感しました。
まだ余震の続く中の作業なので、揺れたらどこへ避難するか等、危機管理の重要性を再認識しまし た。幸い避難しなければならない大きさの余震はありませんでしたが、作業現場では揺れる度にラジオ 等により津波情報を収集する状況でした。
道路がガレキで通れず、負傷者や物資を運ぶことに苦労したこと、電話が使えず連絡に困ったこと などの震災直後の話を聞いて、現地での大変さを改めて感じることができました。また同時に、お話を された方々の復興に向け頑張っている姿もとても印象に残りました。
食料品等の生活に必要な物は、浸水の被害を受けていない地区にある店舗で買うことができますが、 店舗数が少ないので朝から混雑しており、またホテルから離れているため大変でした。
この3ヶ月の間に仮設店舗が開店したり既存店舗の屋外照明が増えたりして、少しずつですが街の 明かり増え、復興へ向け進んでいるのを感じました。また、地元の方々の頑張りに頭が上がりません。 被災前のように復興できるのに何年かかるのかわかりませんが、自分も観光など僅かでもお手伝いが できればと思います。